Article
Copilot code reviewの自動解決で、修正後のレビューはどう変わるか
Copilot code reviewは、修正済みの指摘を再レビュー時に自動解決し、提案適用時のコミットメッセージも生成するようになりました。シェルツールとLiteの複数エージェントによる解析強化を踏まえ、再レビューの設定とマージ判断の役割を整理します。
Share
こはるの読みどころ
自動解決が動くタイミングを押さえると、修正後の流れを組み立てやすいよ。コメントが閉じることと、マージしてよいことの違いも見てみよう!

プルリクエストの指摘を直したあとには、「この会話はもう閉じてよいか」を確かめる作業が残ります。コードの修正とコメントの整理が別々だと、未解決の一覧を見ても、これから対応すべき項目がすぐには分からないことがあります。
2026年9月11日に発表されたCopilot code reviewの更新は、この修正後の流れに関わるものです。自動解決という名前から、pushすればすべて終わると思ってよいのでしょうか。
鍵になるのは、再レビューが走るタイミングです。指摘を直してから残った論点へ進むまでを追いながら、解析の強化で任せられる部分と、チームで判断する部分を整理します。
修正済みコメントが閉じるのは、push後の再レビュー時
新しい自動解決は、後続のコミットで指摘の内容が修正されたときに、Copilotが再レビュー中に自身のコメントを解決済みにする仕組みです。対応が残っている指摘は開いたままになります。対象はCopilot自身のコメントです。
ここで、修正をpushすることと、再レビューを開始することを分けて考えます。既存の自動レビュー設定では、ルールセットの「Automatically request Copilot code review」に加え、「Review new pushes」を選ぶと、新しいpushごとにレビューを依頼できます。後者を選ばない場合、自動レビューはそのプルリクエストに対して1回だけです。
毎回の自動実行を使わない運用なら、修正をまとめてからReviewers欄でCopilotに再レビューを依頼できます。これは公式の再レビュー手順にある操作です。自動解決を活用するには、修正後にもう一度読んでもらう機会が必要なのですね。
提案された修正を画面上で適用する場面も変わります。従来の定型的なコミットメッセージに代わり、変更内容に基づくメッセージが提案されます。差分とメッセージを見比べてからコミットし、その後の再レビューで未解決の指摘を確認する、という流れを組めます。
修正を見直す材料が、シェル実行と複数の視点で増える
再レビューで指摘を整理するなら、その前提となる解析にも関心が向きます。今回、Copilot code reviewは既存のファイル読み取りに加え、Copilot SDKのシェルツール一式を使うようになりました。ツールはCopilotのエージェント用ファイアウォールの内側で動作し、ビルド、テスト、対象を絞ったスクリプトの実行や、利用可能なツール・APIからの情報取得に使えます。
たとえば、型の整合性に疑問を持ったときに、ファイルの記述だけでなくビルド結果を判断材料にできる、という方向の強化です。ただし、これは可能な使い方の例です。すべてのレビューでビルドやテスト一式が必ず実行されるという保証ではありません。
同時に、Liteの解析は単独のエージェントから、複数エージェントの結果を1つのレビューへ統合する方式へ変わりました。GitHubの実験では、レビュー1回あたりの対応済みコメント数が、Highで47%、Mediumで31%、Lowで11%増え、レビューコストは約8%減ったと報告されています。
この数値が示すのは、実験における「対応された指摘」の変化です。バグ検出率や誤検知率そのものでも、利用者の請求額が一律に8%下がるという料金改定でもありません。シェルツールと複数の視点は、指摘を確かめる材料を増やす変更として捉えると、期待する効果を整理しやすくなります。
再レビューを増やすなら、実行環境とマージ条件もそろえる
解析側の更新によって、レビューの依頼方法や受け取り方は変わりません。導入時に考えたいのは、すべてのpushで再レビューするか、修正をまとめてから依頼するかです。前者はコメントの状態を更新する機会が増え、後者はレビューの実行回数を調整しやすい運用です。
現在のCopilot code reviewの仕様では、モデル利用のAI creditsと、エージェント機能に使うGitHub Actionsの実行時間が費用の要素になります。また、必要なActionsワークフローが失敗した場合などもレビュー自体は生成されますが、エージェント機能による追加の解析は含まれません。レビューが返ってきたことだけで、期待したツール検証まで行われたとは判断できません。
解析の深さも別の選択です。同じ仕様では、Liteは標準的なレビュー、Balancedは複雑なロジックやセキュリティに関わるコード、サービスをまたぐ変更をより深く分析する設定です。BalancedはLiteより多くのAI creditsを使うため、Liteが強化された今回も、変更の性質と費用を合わせて選ぶ余地があります。
マージ前には、コメントの解決、レビューの承認、CIの結果をそれぞれ見る必要があります。ブランチ保護の仕様でも、会話の解決、承認レビュー、必須ステータスチェックは別の条件として設定されます。Copilotが検証用のテストを実行できるようになっても、チームがマージ条件にしたCIの結果は引き続きその条件に従って評価します。
自動解決で任せられるのは、修正後の再レビューを通じて、Copilotの指摘を整理する部分です。その機会を自動または手動で確保し、残った論点を人が読む流れにつなげる。未解決コメントの一覧を次の作業の手掛かりとして使いながら、変更全体の受け入れは承認とCIで判断する、という使い方が今回の更新に合っています。
出典
- Title: Auto-resolution and analysis updates in Copilot code review
- URL: https://github.blog/changelog/2026-09-11-auto-resolution-and-analysis-updates-in-copilot-code-review
Share
Related Articles
カテゴリやタグが近い記事を続けて読めるように並べています。




